ボルドー5大シャトーのエチケットは同じデザインだった

こんにちは、金沢です。

国立西洋美術館、ボルドー展ー美と陶酔の都へー

ボルドー展
ボルドー展

Bordeaux市庁舎の火災にて損傷したドラクロワの「ライオン狩り」。圧巻。損傷する前にオディロン・ロドンが模写したとされる完全な構図の「ライオン狩り」もあります。
ワインに関連する資料や作品が充実しています。音声ガイドに田崎真也氏がでます。Rothschildを「ロッチルド」と発音してました。
1世紀頃のワインを運搬する容器はamphora(アンフォラ)と呼ばれる陶器製の容器でした。およそ20リットル。
当時、奴隷一人とワイン20リットルとで取引されました(奴隷が安いのか?ワインが高いのか?)とか。後に、割れにくい木の樽が開発され、このために樽の香りがワインに加わってよりワインがおいしくなりました。しかし、当時は「熟成」はありませんでした。ワインの瓶詰め(コルクの栓)が開発されてから長期間の熟成が出来るようになったそうです。
1920年頃のエチケットが展示されました。5大シャトーのデザインが同じです。

エチケット
エチケット ボルドー展パンフレットより

かつてはネゴシアンがボルドーのワインを一手に集め、ブレンドして瓶詰めし、出荷したことによるよるものです。そもそもシャトーの格付けを初めてしたのが1855年パリ万国博覧会の時だから、当時は格付け一級と言っても「ぶどうを栽培してワインを醸造するまで」がシャトーの仕事だったのですね。
のちに各々のシャトーがオリジナルのワインを作るようになり、瓶のエチケットの個性が出来ました。
ところで、
来る2015年10月31日より、国立科学博物館にてワイン展が始まります。
2010年にバルト海の海底から見つかった170年前のワイン。計168本が回収され、コルクの刻印などから「ヴーヴ・クリコ」など3社が1840年頃までに製造したものと判明。当時飲める状態のワインとしては最古のものだったとか。楽しみデスね。ここでも田崎真也氏が活躍されてます。
さてこの書籍、amazonキンドルで格安で購入できます。ボルドーの歴史を分かりやすく俯瞰できます。
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ひょんなことからボルドーはイギリス領になります。それからイギリスとの交易がブレイクします。
ひょんなこととは?
「才気煥発、多情」と紹介されているアリエノール妃。1137年、領主のギョーム10世が倒れてアキテーヌ公国は娘アリエノールのものになる。そしてパリへ嫁ぎ、フランス王妃となるも、ルイ7世と離婚して二ヶ月後にノルマンディー公ヘンリと恋に落ちて結婚。更に、まもなくヘンリがイングランド王位を継承することになり、イングランド国王になります。思わぬ流れでボルドーはイギリス領になったのでした。

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