風の街シカゴ。とは言われるものの当日は風もない良いコンディションでした。
Bank of America Chicago Marathon エントリーから走るまで
海外マラソンはエントリーからその「体験」が始まります。出場確定に至るまでの苦労あり。その後の旅の手配もあり。スタートラインに立ったときにはもう終わりの気分です。
Running the Bank of America Chicago Marathon is the pinnacle…
資格タイム枠から申請
「基準タイム枠」とか「参加資格タイム」などと呼ばれるシステム。タイムをクリアしていると出場が保証されます。
私の年齢で3時間20分を切っていればOK。申請したのは2020のシカゴマラソン。つまり2019年の11月に申請したのでした。
水戸黄門漫遊マラソンの記録を英訳し、事務所へメール。ほぼその日のうちに承認されました。早い早い。
しかしその後にパンデミック…
権利を二年連続で持ち越しました。結果2022年のシカゴマラソン(第44回)に参加することに。エントリー手続きを開始してからまる3年ということに。長かった。というか歳食ったわ。。その三年間というのは精神の消耗でした。コロナの陽性者数の波を追い、日本やアメリカの水際対策の変動を追い、すっかり白髪だらけになりましたわ。
本音を申し上げるともう走れればヨシ。メダル取得できればヨシ。そのくらいに気持ちは憔悴していました。それでも直前まで油断できません。航空業界も荒れていました。JALから往復の便の変更の知らせが。その確認作業でJALに連絡を取る必要があったのですが電話がつながらず。結局一週間費やす始末。燃料サーチャージが高騰してるとかは私にとっては些細なことになっていました。
エキスポへ
シカゴ入りしたその日(金曜日)に受付。ビブスと記念Tシャツ、荷物預け袋を手に入れました。この袋55*45cmで大きくないです。あくまでゴール後に羽織るものや記念品を入れる程度に使用するレベルです(お泊りセットはきつい)。口を締める紐も細く、すぐに解けてしまいました。
当日朝
スタート時間は7時半と告知されています。スタートエリア(Grant Park)は5時半にオープン。セキュリティチェックや荷物預けがあるので早めに来場してという促しがあります。私は5時15分にホテルを出ましたがあたりは真っ暗。
実際はセキュリティチェックは待たずにすんなり。荷物もすんなり。トイレもすんなり。膨大な時間を持て余しました。待ち合わせた日本人はまだホテルにいるとのこと。さすが慣れてる人はちゃうな〜と関心。
スタートブロックへ入るころにはすっかり明るくなりました。
殺気立つ雰囲気皆無で安心です。直前に皆さん服を道路脇のフェンスに投げ始めました。これらはチャリティとして再利用されるとのこと。
スタート時間が細分化
ウェーブスタートシステムです。
- WAVE1 7:30
- WAVE2 8:00
- WAVE3 8:35
私はWAVE1のcorralD。
7時半になってザワザワし始めるもピクリとも動きません。あれ?渋滞して詰まってしまっているのだろうか?
違いました。
corralごとにスタート時間をずらしているのです。A,B,Cと順番に時間差でスタートしてるようでした。
だから私のスタートは7:43でした。そして渋滞もなくスムーズ。背中を押されることもない。
日本も大会もこのシステム導入してほしい!!!スタート直後に天下一武道会やるの嫌なんです。(本当にビシバシ肘打ち食らわしてくる人いますよ)
実走
高層ビルの合間、そしてLtrainのガードをくぐるところとかは雰囲気があります。郊外に行くとまあそれなり(-_-;)。
この中華街(35K過ぎたところ)がひとつの節目。ここからが頑張りどころです。
と言いたいところですが、残念ながらここで私の体力は尽きました(T_T)。両太もも後面(ハムストリングス)が痙攣(こむら返り)。
どうにか這うようにしてゴールにたどり着きました。参考にしてください。
エイドステーションは真水かゲーターレード。スタッフから手渡しでもらえるのが嬉しいです。ゲーターレードは独特の苦味がありますね。
フィニッシュ後
メダルをもらってビールを頂いて荷物を受け取って…そのへんの流れは海外といえどもう大丈夫。無事にラン友さんにも会えてホッとして退散です。
「遠足は家に帰るまでが遠足」という格言がありますよね。マラソンに限っては「スタートラインまで」だなと改めて思いました。
翌日はゆっくりシカゴ美術館
とはいっても身体は疲労しています。フル走った翌日になんでこんなに歩かなあかんの?
ちょっとしたカウチがあったので座ったら眠りに落ちました。係の人に「もう時間よ」と起こされました。17時に閉館だって。