福田美蘭のモネと睡蓮|大原美術館展

大原美術館展静岡
 
静岡市美術館にて大原美術館展が催されています。眼瞼下垂外来の帰りに寄り道です。
日本で初めて西洋美術を鑑賞できる美術館として1930年に開館しました。
モディリアーニらの絵画から現代日本のアーティストの作品も展覧されています。
ここで非常に興味深い絵画に出会いました。

福田美蘭の「モネの睡蓮」

 
かつて大原美術館の有隣荘で発表されたモネと有隣荘へのオマージュ作品?です。
一見するといわゆるモネの「睡蓮」なのですが、(湖面に浮かぶ睡蓮はジベルニーから株分けされた本物のモネの睡蓮らしいです。)
湖面に映る建物が見えます。
これが有隣荘工芸館の白壁とのこと。
ここにカラクリが?なんかおかしい・・・・・
睡蓮の葉や花はクロード・モネらしい(印象派らしい)ぼかしが効いています。
一方、湖面に映り込んだ建物はむしろぼかしが少ないです。
ピーンとひらめきました。
カメラのフォーカスが建物に合わせられていて、睡蓮は手前ボケしている?
印象派としての、光のゆらぎやらの高尚な表現技法を単なるピンぼけにしてる。
そうなると、睡蓮のぼかしが極めて合理的な描写になるため、印象派的でなくなってしまう。
これはクロード・モネを挑発している?((;゚Д゚)
思わず絵画の前で立ち止まって、ワクワクしてほくそ笑んでしまいました。
 
以上はわたしの個人的な感想ですけど・・・
 
後に知ったのですが、この福田美蘭さん。
大御所の絵画を弄ぶのが得意のようです。
拝読したのは以下のブログです。

弐代目・青い日記帳さん

「きままに」さん
 
権威を茶化す文化って楽しいですね。
 

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