まる4年でサブスリーを達成したブロガー形成外科医|40歳を超えてからのマラソン挑戦

第四回水戸黄門漫遊マラソン
この紋所が目に入らぬか〜

サブスリー達成

「うっ、うっ」

嬉し泣きではない😅

うめき声だ。両足の焼けるような痛みにこみ上げる吐き気🤢

マラソンでゴールをまたぎ、両膝に手をついていた時だった。

遂にフルマラソンで3時間を切ったのだ。

夢のサブ3である。これを獲得したらさぞかし歓喜の涙をウルウル流すに違いないと予想していた。

が、現実はというとゴール後は苦しみに耐えるのに精一杯で感慨に耽る余裕は全くなかった。

「サブ3(サブスリー)」とはフルマラソン42.195キロを3時間以内にフィニッシュすることである。市民ランナーにとっては夢の称号だ。

舞台は第四回水戸黄門漫遊マラソン。10月某日曇り時々雨

1キロを415秒ペースで刻むことができれば3時間を切れる計算。しかし、アップダウンでの減速や体力の消耗を計算に入れる必要がある。410秒ペースで楽に感じられるコンディションでないと実現は厳しい。

前半は予定通り。鼻呼吸でもペース維持できる状態。

「これ、サブスリーいけるでしょ」と楽観論が頭でささやかれ始めた。

ご存知の通り、「フラグ」🚩である。

30キロを過ぎたあたりでのんきにペースを刻んでいると、ランナーたちにするする抜かれていくのに気づく。ランニングウォッチを見ると420秒ペースに。

ガーン😱。。。体感では変わっていないつもりが、、ペースが落ちていたのだ。慌てて戻そうとすると呼吸がハアハア苦しくなる。

ヤヴァイ。いつものだ。足に鉛がまとわりつき始めた。子泣き爺が足にしがみつく。沼に足を取られる。

いつもの奴だよ。コイツだよ😭

急速に体力を消耗し、遂にはラスト5キロで既に体力はHP1」に。いつ止まってもおかしくない状態。

それまで一緒にいたランナー達に置き去りにされ、悶絶しながら白昼夢を彷徨う。「貯金は今何秒あるかな??2分くらいあったっけ?キロ5分ペースで行ったらアウトかな??・・・ダメだ計算ができない・・・」(脳の機能は既にストップしている)

あ!ゴールのゲートが見えた!んん?まだ300メートルくらいある?遥か彼方に蜃気楼のように揺らいで見える。

なんだかゲートが近づかないんですけど。。。アスファルトの逃げ水のようにゆらゆら逃げていく。

電車の発車ベルが鳴り出す。「駆け込み乗車はおやめください」

いやいや。サブ3の列車に乗り遅れる訳にいかないんだ。絶対に飛び込むんだ!

必死にゴールに滑り込んだ。そして、緊張が解け、冒頭のシーンになるわけ。これを執筆している現在は嬉しさを堪能しているのでご安心を。

ラップ表
最後の5キロの苦悶・・・


私のマラソンの足取り

あとがき

「君なら2時間台で走れるよ」

知る人ぞ知るレジェンド楠田昭徳氏に言われた言葉

当時のPB3時間50分だった私はいい意味で勘違いして、少しずつタイムを更新し、3年近くかけて辿り着きました。

感無量です😭

第四回水戸黄門漫遊マラソン
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