金沢です。
形成外科診療では皮膚のトラブルを良く診ます。
洗わなすぎ、もしくは洗いすぎ
ある患者さんはばい菌が入るのが怖くてきずを水でぬらさぬよう何週間も放置して垢だらけ。あるいはばい菌が怖くて石けんでごしごし洗いすぎで皮膚がかさかさに・・・
根底にあるのは菌に対する恐怖ですね。
たしかに細菌と言えば病気の原因として忌み嫌われ排除の対象となってきました。
しかし、
身体の細胞の10倍もの数の細菌が我々の身体にいます。マイクロバイオーム(細菌叢)といわれる微生物の生態系が営まれています。
10月号日経サイエンスに服部正平先生はじめ複数の先生の文章が紹介されています。
常在菌は病原菌の繁殖を抑えて体内への侵入を抑え、食物の分解やpHの調節を担っている。そして免疫バランスに影響を及ぼす細菌腫の特定も進んでいるとのこと。
我々は微生物と共生しているのです。
生物科学の分野はマイクロバイオームの研究でさらに飛躍することが期待されます。楽しみですね。
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マイクロバイオーム
- 2012年8月29日
- 創傷治療

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