胸郭変形症のオーダーメード治療
某所で永竿智久教授(香川大学形成外科講座)の講演でした。
永竿先生はパターンの決まった手術が漫然と行われていた漏斗胸
- 脊椎も治療の影響を受けてしまう
- 胸郭の形態の改善に限界がある
- 圧迫感などの症状が強い
つ
とくに、非対称、脊柱側弯、胸郭が硬いなどの要素を持つと一筋縄ではいかないようです。そのようなケースでは、バー1本のみに頼るのではなく、複数のバーを入れたり、皮膚切開を追加して肋軟骨の処理をするおまけ手術が必要です。そのような工夫が、日本でぴか一の結果につながるのですねえ🤗
熱意のある先生
その熱意に引き込まれます。他でうまくいかなかった症例が香川大学に流れてくることが多いらしく、それなりに成長した患者さんが多い様子。大人になると骨格が硬くなるので、手術としてはハンディがあることは察して余りあります。
印象的な言葉は「1970年台は漏斗胸は1000人に1人と言われた。しかし、自分が考えるに2010年時点で300人に1人はいます」とのこと。つまり、胸郭変形の度合いが強すぎず、「治療の対象にならない」とされていた患者さんが多くいるはずだとのことです。ひょっとしたら医療機関を受診することもなく胸板が薄いなあと悩んでいる人も含めたらもっといるかもしれませんね。
さらに、女性の場合は乳房の形の左右差があるものはインプラントで形成することもあるようです。必ずしも「バー」に固執しない姿勢もあるようです。

胸郭変形治療の専門のホームページ
永竿先生が取り組んでおられる「むねのかたち研究室」です。
胸部の「かたち」を治療するプロのグループです。漏斗胸・鳩胸の治療に関して、日本でトップレベルの治療を行っています。…
追伸
このような勉強の機会を作っていただいた千葉大学形成外科教授三川信之先生にも心より感謝しますm(._.)m
あとがき
実はこの日、午前中に千葉の「青葉の森公園」で30キロ走ってきました。カラダはクタクタでしたが、永竿先生の熱意に惹き込まれ、目がランランと興奮してしまいました。帰宅後はぐっすり😪ZZZZzzzz…..