眼瞼下垂症診療ブログ – 形成外科医金沢雄一郎のトップページ
眼瞼下垂症の複雑な病態生理を学び直す
まぶたのことでお悩みですか?
「まぶたがたるんで重い・・・・」
「眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)ってなんだろう?」
「どこから調べたら良いのかな?」
眼瞼下垂症(まぶたのたるみ)の治療について詳しく知りたいのに、まぶたの情報が手元にない。ネットの情報は玉石混淆・・・・で何を信じたら良いのか?
そんなあなたのために、眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)に関する情報を公開しています。
「なぜネガティブな情報もわざわざ公開するの?」と疑問を抱くかもしれません。
まぶたの治療は機能的、整容的に繊細な配慮が求められます。一方、最善を尽くしてもシナリオ通りにいかないことがあるのも事実です。この点を十分に理解することにより、より安全にまぶた治療を受けることができるのです。
まぶたにセンサーがあるってご存知ですか?
まぶたには、「まぶたの重たさ」を感知するセンサー(機械受容器)があります。
まぶたが重くなる(眼瞼下垂症)と・・・センサーからのシグナルが神経を伝わり、顔の筋肉やうなじの筋肉、背中の筋肉を緊張させます。それだけでなく、センサーは交感神経を刺激します。
その結果、以下のような症状が現れます。
- 肩こり
- 頭痛
- 不安障害
- 眼精疲労
- 不眠
- 体の疲れやすさ・・・・・
心当たりはありませんか?
まぶたのトラブルを解決することにより、これらの症状が改善することが分かってきました。
まぶたのたるみ(眼瞼下垂症)を治すには?
「眼瞼下垂症の手術ってまぶたをピッと切って吊り上げるんでしょう?」
「眼瞼下垂の治療って二重(ふたえ)にする手術でしょう?」
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残念ながら違います・・・
まぶたの機能を損なうことのないよう、破綻した機能を回復する「眼瞼下垂症治療」を行います。
まぶたの機能とは?機能的な眼瞼形成手術とは?
まぶたは眼球を物理的に保護するだけにとどまりません。まぶたの結膜には免疫系があり、外部からの病原体を積極的に排除します。また、神経系ネットワークにより、脳の覚醒や自律神経の調節にも関わります。
物理学、機能解剖学、神経生理学に基づいたまぶたの機能を重視した眼瞼形成手術です。
白内障手術、歯科治療、変形性膝関節症の治療などと同じく、機能を回復する医学的治療なのです。隆鼻術、豊胸術、フェイスリフトなどの美容外科手術とは違います。
カラダに優しい、自然なまぶた形成手術とは?
元々の骨格や皮膚の厚み・質感、脂肪の量、筋肉の厚みを評価し、無理のないまぶた治療を行います。ノーメークでもナチュラルであり、人生を全うするまで自然な形態を維持できるデザインを追求します。
手術を受ける前に、これらの事実をよく知ることが大事
まぶた治療は医学です。リスクもあります。状況によっては「治療をしない」という選択肢もあるのです。多くの人が勘違いしているまぶた治療。十分に下調べをしてください。
尚、このホームページの記事は、科学的根拠に加え、いち形成外科医個人の経験と解釈に基づいて作成されています。日本形成外科学会の公式の見解ではありません。